出会い・人物:表博耀氏との会談/斎藤 敏一(作成:2017年10月27日、最終更新:2018年2月15日)
●表博耀氏との出会いは一通のメールから始まった
10月初旬のある日、長野県在住の「あじまりかんの法則」の読者、松本さん(合同会社 共育様)より、次ようなメールが届いた。
山蔭神道の第80世と繋がっておりまして、80世も貴書を購読しております。
「世に出していただきありがたい」という旨を昨日(10月4日)もお話しされておりました。
さらに、「直接お会いして、『あちまりかむ』についてお話しする機会はないものだろうか?」ともおっしゃっており、私が代わりにご連絡を差し上げている次第です。
斎藤さまがもしご興味があれば、山蔭神道第80世、山蔭員英(かずふさ)とお繋ぎできますが、いかがしましょうか?
松本さんとのメールのやり取りを経て、10月8日の午前11時に山蔭員英氏(もう一つの名前は表博耀氏。以降は「表氏」で統一)に京都グランヴィアホテルで会談させていただくことになった。
●表氏が「あちまりかむ」について語ったこと
松本さんのメールでは、表氏が私に会う必要があると思われたのは、「『あちまりかむ』について伝えたいことがある」ということだった。文面で「あちまりかむ」という古語を使われていることに非常に興味を持った私は、表氏から語られる内容に大きな期待を抱いた。10月8日の約束の時間に、京都グランヴィアホテル2Fのロビーラウンジでの会談となった。
いざ始まると、会談とはいうものの、1時間程度と時間が制約されており、お話しの大部分は表氏によって語られるということになった。表氏が語られた内容の要点をかいつまんで言えば、次のようなものである。
いざ始まると、会談とはいうものの、1時間程度と時間が制約されており、お話しの大部分は表氏によって語られるということになった。表氏が語られた内容の要点をかいつまんで言えば、次のようなものである。
- 「あじまりかん」を古語で表すと「あちまりかむ」である。表氏は、「あちまりかむ」を世に出すという使命を託されている。
- 表氏ご自身が演じられる岩戸開きの神楽では、アキル文字(アヒル草文字)という神代文字で書かれた「あちまりかむ」の書を披露している。「あちまりかむ」をレーザー光線で描くこともある。
- 表氏は昨年(2016年)、山蔭神道を第80世として継承した。山蔭神道は、幕末の天皇、孝明天皇の祖父である光格天皇が命名したもので、山蔭神道の祖は天之児屋根命まで遡る。(参考:ホームページ「言霊の華 第四〇七号 菅家 一比古」)
- 「あちまりかむ」の「あち」とは、阿智族から来ている。阿智族の遠祖は天思兼命である。長野県下伊那郡阿智村に式内阿智神社がある。
上記の話は、特に「あちまりかむ」の意味や由来に深く関係している個所のみである。当日表氏が語られたのは、氏の幅広い交友や情報網を彷彿とさせる話題、日本古代史とイスラエルとの関わり、それを研究する杣浩二氏の世界的研究の紹介、超古代史的な話題、海外での公演活動のこと、9/18の台風の日に大変な思いをして戸隠山に修験道先達として登られたこと、国事として祈りの活動が可能な公的組織が必要であること、などなど、お話は多岐にわたったのである。
●表氏との会談を終えて
私は、拙著「あじまりかんの法則」の出版ということを通じて、山蔭神道を代表する二人のキーマンにお目にかかったことになる。一人目は故山蔭基央師のご子息の山蔭仁嘉師(山蔭神道第81世)、そして二人目が今回お目にかかった表博耀氏(山蔭神道第80世)である。
図:会談を終えてのツーショット(京都グランヴィアホテル、2017/10/08)
ご両人とも、お目にかかるのは今回が初めてのことであった。同時に80世と81世が存在するという山蔭神道の現在の姿については、素人が軽々とはうかがい知れない奥(裏の事情)があるという感を深くした。
表氏は思ったことを立て板に水のごとくポンポンとお話しになる非常に闊達な方であった。その話題の豊富なことと言ったら、大変なものである。会見の席上で「山蔭神道とは関係のないところからあなたのような方が出てきたということに対して、『今の世がアジマリカン(アチマリカム)を必要としている』と受け止めています」といった意味のことを言われたように記憶している。私達に共通するのは「あじまりかんの重要性に関する認識」ということではなかったかと思うのだ。表氏の言葉を借りれば、「アチマリカムでないと世界が一つにならない」ということだ。
日本国エンタメ観光マイスター(日本でただ一人)として世界を駆け巡りながら神楽の公演を重ね、感動の輪を拡げ、ネオジャパネスクという日本の伝統を現代に生かしたデザインを提唱して、各国で展示会を開いて高い評価を受けておられる表氏が発する言葉である。だからこそ、氏の「アチマリカムじゃないと間に合わない(人類が今陥っている危機的状態を回避すること)」という発言に新鮮な驚きと重みを感じたのである。
【参考資料】
動画では、表博耀氏から「あちまりかむ」に関する興味深い歴史や起源、氏のご活躍の原点となる歴史観や現在の活動のあり方が語られます。必見です。